中学生と福岡県

子どもの心だ

子ども自身は、結局、なぜ泣き続けたかも、なぜ泣きやんだかも、もひとつ判然としない。
それでいいのです。だって、子どもは、心理学者ではありませんからね。
いつまでも泣きやまない女の子の悲しさの意味
小学校六年生の女の子で、泣きだしたら、クラスでも、家ででも、何時間もしくしく続けて止まらない、という相談がありました。
母親は、なんとしてでも、泣きやむように導かねばならないと、それこそもう、本人を連れて私しんこんのところに訪れたときは、心根、疲れ果てておりました。
子どもも、暗い暗い表情です。肩をせばめ、うつむいて、ときどき、上目遣いに私を見ます。
平生は、はきはきしていて、みんなへの気配りもよくできて、勉強はいつもトップのうちのひとリです。
コーチングとは?

学校でこういうことがあったと言い出せば


子どものお尻を叩いて

>子どもが親とのパイプを通して得られるこれまでクラスの委員長にならなかった学年はないというのです。
いつもは明るくて、責任感が強くて、賢くて、友達もたくさんいて、いいことずくめなのに、なにかの行き違いで約束をたがえたとか、気配りの行き過ぎがあったとか、うっかりしたことの批判を受けたりすると、どんなちょっとしたことででも、たちまち暗く重く落ち込んで、私が悪いのといって、めそめそしはじめるのです。
みんなが思わずまわりに集まって、たいしたことじゃないよ。心配しないでなどと励ましてくれたりすればするほど、切なさは強まるばかりで、泣きやむどころか、級友達は大弱り職員室へヤマシタさんが、泣いていますと、またしても、当番が伝えてくるので、先生も行ってやらないわけにはいかないものの、休み時間に、なにかのことで泣きだして、次の時間中も、めそめそしくしく続いて、給食時間も、ただひとり突っ伏してじっと動かない。


子どもを叱る資格もない。

経験した分だけ刺激を受けているのだ

母さんは慌てて着替える小さな肩が、ときどき揺れています。
「ヤマシタさん。
ねえ、ヤマシタさん......。
キョウコちゃん!」
先生が声を高めると、少し顔を、上げはするのですね。
「さあ。泣きやめて。食べなさい。ほんとに何度も繰り返していうのも、もうおしまいよ。キョウコちゃんが間違ってたのじゃないの。コイケくんが、聞き違えたようなのよ。きょうのことは、なんでもなかったの。自分ばかり悪い悪いと咎めるのはおよしなさい。もう繰り返してはいわないわよ。これが最後。早く、給食おあがり」
だって、だって
といいながら、キョウコは、あたりを気にしてそっと、まわりを見廻すのですよ。
成長の度合い

勉強している時すると、いくらなんでももううんざりといった男の子らの目線にちらりと目があって……。
とハンカチを顔にあてて、気になって。
逆戻り。
気になったと思った途端に、またええん……
まあそれでも、学校では、お昼からの時間には、しんと静かになり、放課後は、みんなと一緒に
学校から帰っていくといった程度で済むのですが、家ではそうはいかないというのです。
別になにもないのに、いったん思い出し笑いではなくて、べなくて、延々と、夜中まで。
思い出し泣きがはじまれば、夕飯も食お母さんも、涙ながらになにかを訴えはじめるとき、聞いてやるのですが、あ、そう。あ、そう。気にすることじゃないよなんて、明るく励ますつもりで応えてやると、ちっとも分かってくれないと咎める。それじゃあと親身に聞きはじめると、お母さん自身も、どうしていっまでもいつまでもと、情なくなって、いつしか同情して一緒にめそめそしてしまいます。


子どもでも自立しつつある一個の人間なのである

どうにも止まらないと、今度は親の方が叱りことばになり、それで、少しおさまりかけていたのが、いっぺんに逆戻りして、わー、わー、と大変なことになり、なにしろ、五年の三学期からこれが断続して続いているのですから、父親も、三つ下の弟も、たまったものではありません。
そうです。
聞けば、五年生の三学期に、次のようなことがあったというのです。
子どもは天地から心の糧を得て育つ
カサダという子の、なんだかの記念メダルが無くなった、という騒ぎがあったのです。
持ってきてはいけないものを持ってきていた、というので、カサダくんは、先生にきつく叱られたものの、とにかく教室で無くなったと本人がいうので、クラス中で探し廻るという次第になったのです。そしてそれがなんと、ヤマシタ·キョウコのカバンの中から出てきたのでした。
育てた人の書いたもののほう

子供は野球好きになります。

体験をさせること自分の好き学校では、常に模範生的に、なにもかもきちんとしていた、キョウコちゃんにとって、これは大きなショックであり過ぎたのでしょうが、はじめから、なんにもいうどころでなく、ワーッと泣き伏してしまったので、先生も、その泣き伏すキョウコに、自分のしたことだか、身に覚えのないことだかを、しっかり尋ねて、返事をさせないわけにいかす、
どうなのか?と尋ね返すのですが声をかけるたびに、返事をするどころか、狂乱の態を示すに至ったので、それで、先生もかえってこれは、本人の、でき心?そうかも知れない、と疑わざるを得ない気持も湧いてきたのらしいのでしただれかが、も知れないカサダくんの持ち物から、記念メダルを持ち出して、キョウコのカバンに入れたのかと、したら、それはいったいだれ?